第 2 回 Unity 入門 Roll a ball

本日の内容


このドキュメントは http://edu.net.c.dendai.ac.jp/ 上で公開されています。

2-1. Unity の gitignore

Unity の開発にも git ignore が開発されています。 https://github.com/github/gitignore/blob/main/Unity.gitignore よりダウンロードしておいてください。

2-2. Unity のインストール

Unity エディタのインストールには Unity Hub を使います。 まずは、 Unity Hub をインストールしてください。 ライセンスは個人の無料ライセンスを使用します (他のライセンスを持っている場合は使用を妨げません)。

Unity Editor はバージョンによりさまざまな差異があり、特定のバージョ ンで開発したものが他のバージョンでそのまま動く保証はありません。 そのため、チュートリアルなど、既に存在するものを動作させるには、適 応したバージョンのエディタを入手する必要があります。

本講義では最新版のUnity Editorを使用します。 2025年度はUnity 6000.2.7f2を使用します。

2-3. Roll-a-Ballスクリプティング版

まずはじめに実施するのは Roll-a-Ball という玉転がしのゲームを作り ます。

Unity初心者向けチュートリアル集 にアクセスすると、左側に様々な初心者向けチュートリアルのメニューが表示 されます。 この中で先頭の「玉転がし」を選びます。 するとBolt版というページが表示されます。 このページに中でVisual Scripting パッケージ対応版というリンクがあ りますので、さらにそちらに移動してください(Boltは有料)。

Visual Script版はUnity Editor の2021.2以降で動くので、 Unity Hubでそれ以降のバージョンのUnity Editorが インストールされて いるかを確認します。 もし、無ければ、Unity Hub の Installs からインストールしてください。

  1. Installs を選ぶ
  2. 必要なバージョンがあれば、Projects に戻る
  3. 「Install Editor」を押す
  4. このチュートリアルでは、2021.2 以降であればどれでも動きそう なので、Official で選ぶか、忠実に Archive から特定のバージョン を探して選ぶかする

チュートリアルの実行

あとは指示に従いながらチュートリアルを実施してください。 但し、「プロジェクトを作成する」の章で、 save し終わったら、 git のバージョン管理を行います。

  1. エクスプローラでRoll-a-Ball のフォルダを開く
  2. Unity.gitignore ファイルをそこにコピーする
  3. ファイル名を .gitignore に変更する
  4. エクスプローラのアドレスバーを右クリックして 「アドレスをテキストとしてコピー」を選ぶ
  5. git CMDを起動する
  6. cd を打ち込んだあと、黒い画面を右クリックしてRoll-a-Ballのアド レスをペーストし、Enter を押す
  7. git init
  8. git statusでunstagingされているものを確認する
  9. git add -A
  10. (git status)
  11. git commit -am "Initial commit"

このあと、順次チュートリアルを実施しながら、適宜セーブしては git commit し、場合によっては git tag タグ名でタグをつ け、後で戻りやすいようにしてください。

今回はクリア時のUIの作成までを目標に進めます。 ここまで終わったら、 Unity で save してから、git commit してください。

「ぶつかってはいけない壁の作成」の章はオプションとします。

Unity 6 での注意点

Unity では入力システムが2つある。

このチュートリアルでは、古い入力システムしか対応していないので、 古い入力システムに設定する必要がある。

  1. Edit → Project Setting...
  2. Playerタブを選ぶ
  3. Other Settings で▷を▽にする
  4. Configuration の項目のActive Input Handlingの項目を Input Manager や Both など、 Input Mager を有効にするようにする。
  5. 変更し終わるとエディターの再起動を促されるので、指示に従って再起動 する。

コメント

  1. インターフェースの使い方ー「2. Scence ビューの移動方法」では、ヒエラルキービューの何もないところで右クリックをし、 create 3D object → Cube でキューブを作成する。 指示に従って、動作を確認したあと、ヒエラルキービューの Cube を右 クリックして、Delete で削除する。
  2. 残りのアイテム数を表示するー「7. Textノードの追加と接続」7.ScoreText→ScoreLabel(誤字)
  3. クリア時のUIの作成ー「6.クリア時に「YOU WIN!」と表示する」において、設定するのは GameController の Script Machie の Graph 

2-4. Unity の構造

前回のチュートリアルを実施して、重要な部分をまとめましょう。

Scene

  1. Unity ではScene を作って保存する
  2. Scene にはオブジェクトを配置する。 オブジェクトはHierarchy にリストされ、 Scene画面で可視化される。

オブジェクト

  1. オブジェクトには様々な性質や機能がある。 それは Inspect 画面に一覧にされ、調整ができる。 特にすべてのオブジェクトに Transform があり、座標や拡大率を持っ ていて、調整できる。
  2. オブジェクトの機能を増やすには Inspect 画面で add Component ボタンでコンポーネントを追加する。

坂本直志 <sakamoto@c.dendai.ac.jp>
東京電機大学工学部情報通信工学科