第三回 コンピュータ基礎


本日の内容

    3-1. インターネットを利用する様々なツール
    3-2. Office のインストールとインターネット接続
    3-3. キャラクタユーザインタフェイス(CUI)
    3-4. コンピュータでの情報の扱い方

3-1. インターネットを利用する様々なツール

クライアント/サーバー

サービスを提供する側をサーバー、サービスを受ける側をクライアントと言う。

インターネットの基本的なサービス形態はクライアント/サーバーの形になっている。クライアントソフトウェアを操作して、サーバと様々な情報のやりとりを行う。

image of client/server model

基本的なツール

telnet
遠隔ホストと接続し、文字を交換する。 ホストコンピュータの端末ソフトと使用する他、Web サーバへの接続など、あらゆる通信を行うことができる。
FTP
File Trasfer Protocol(FTP) を利用するクライアントソフト。 ファイルの転送に利用される。Web サーバーのメンテナンスなどに利用される。
WWW ユーザエージェント(WWW クライアント/ブラウザ)
WWW サーバーにアクセスするクライアント。URI(Uniform Resource Indicator)を指定すると、サーバーから情報を取り出す。
image of www system
メーラー
電子メールを利用するためのクライアントソフトウェア。MUA(Mail User Agent)と呼ばれることもある。 メールを実際に配送するサーバーは MTA(Mail Transfer Agent)と呼ばれることもある。

3-2. Office のインストールとインターネット接続

Office
Office のインストールは CD-ROM を受け取り次第、マニュアルの指示に従ってインストールをする。
telnet の準備
  1. 「Start→検索→ファイルやフォルダ」
  2. 「名前」に「telnet」を入れ、「検索開始」
  3. 「アプリケーション」と表示されているアイコンをデスクトップにドラッグ & ドロップして、デスクトップにショートカットを作る
FTP の準備
telnet と同様にする。
Internet Explorer
  1. インターネット接続ウィザードの質問に答える。
  2. ツール→インターネットオプション
  3. セキュリティを選び、全ての項目について、セキュリティのレベルを「高」にする。
インターネットへの接続
  1. 情報コンセントと LAN のインタフェイスがケーブルで接続されていることを確認する。(ランプがあれば点灯する)
  2. telnet のショートカットをダブルクリック
  3. 「接続→リモートシステム」
  4. 「ホスト名」に gate を入力
  5. 「login:」に教育システムのユーザーID、「password:」にパスワードを入力する
  6. telnet のウィンドウの「最小化」ボタンを押す。(「閉じる」を押してはいけない。もし押したら、最初からやりなおし)
  7. Internet Explorer のアイコンをダブルクリック
  8. アドレスに http://133.20.160.43/を入力して Enter を入力
メーラーの準備

アウトルックエクスプレスの問題点

  1. そのまま使用すると、インターネットの規格や慣例に準拠しない。(HTML で送信する。HTML の使用法が間違っている。日本語のエンコード方式が違う)
  2. そのまま使用すると、マイクロソフトのソフトウェアを使用してないユーザーに不快感を与える。(同じ内容を二度送るようになっており、しかも二度目は間違った用法の HTML で記述されている)
  3. ウィルスやワームに感染する可能性が高い

AL-Mailのインストール

  1. http://133.20.160.43/softwares/ から softwares のリンクをたどる
  2. AL-Mail のリンクをクリックする
  3. ダウンロード後起動を選ぶ
  4. 指示に従って値を入力する。
    POP サーバー
    cckedpo.cck.dendai.ac.jp
    SMTP サーバー
    cckedpo.cck.dendai.ac.jp
    アカウント
    (「教育システムの利用にあたって」の紙の左上のユーザ ID)
    メールアドレス
    ユーザID @ed.cck.dendai.ac.jp

3-3. キャラクタユーザインタフェイス(CUI)

コンピュータとのコミュニケーションの手法

グラフィックユーザーインタフェイス(GUI)
絵による操作。直観的な操作(「目標物に特定の指示を行う」など)には有理。 複雑な操作はできない。ノートを取ったりするなど、操作の指示などがしにくい。 視覚障碍者には操作ができない。
キャラクタユーザインタフェイス(CUI)
文字による操作。命令言語を知らないと操作できない。目標物は名前で明確に指示しないといけない。 複雑な操作が可能。(「実行するプログラムに対して、二つのファイルを指定する」など) 操作法の記述がしやすい。

マイクロソフト Windows の CUI シェル

マイクロソフト Windows ではユーザとのコミュニケーションは GUI シェル(エクスプローラ)の他に CUI シェル(MS-DOS プロンプト)がある。

実際は MS-DOS という CUI シェルの OS に GUI シェルを加えたのがマイクロソフト Windows

[演習] MS-DOS プロンプトを使用してみる

MS-DOS プロンプトで次のコマンドを入力し、結果がどうなったか示しなさい。
  1. cd
  2. rem abc
  3. echo abc
  4. cd \windows
  5. type licence.txt
  6. sol
  7. exit

3-4. コンピュータでの情報の扱い方

キーワード

データとファイル

データ
数や文字列など、情報を表現しているもの
ファイル
データの集まり

ファイルの種類 1

テキストファイル
文字と改行記号により構成されているファイル。 「行」という概念がある。 行の長さ、ファイルの大きさは決まってない。 ほとんどのコンピュータで利用可能。
実行ファイル(CPU が理解できるファイル)
コンピュータが実際に実行可能なプログラム。特定のコンピュータ専用の命令の集まり。 マイクロソフト Windows の場合、 com ファイル、exe ファイルの二種類の形式がある。 また、シェルが実行可能なファイルとして bat ファイルがある。(bat ファイルはシェルの命令の集まりになっている。)

ファイルシステム

情報の保管形式は装置により異なるが、オペレーティングシステムは全て共通して利用可能な「ファイルシステム」という形式を提供している。

各装置の保管方法

メモリ
0 番地から順番に「アドレス」と呼ばれる数が割り振られ、各アドレスには 0 から 255 までの値を入れることができる。
ハードディスク
(5,10,24) などの三つの数の組で一つの領域を表し、その領域は 0 から 255 までの値を 1024 個などのまとまった数だけ入れることができる。

情報管理の目標

ファイルを意味によって分類し、アクセスしたい

データをアクセスする自由度
アクセス方式
素朴順アクセス テレビ番組 一般のファイル
ランダムアクセス小説(ページ数でアクセスできる) コンピュータのメモりー(RAM)
整列データへのランダムアクセス辞書
索引つきランダムアクセス解説書(キーワードでアクセスできる)
木構造(属性でアクセスできる) 分類、住所表記
便利リレーショナルデータベース(条件でアクセスできる)

余談: 日本から東京電機大学を探す

順アクセス
日本中をくまなく歩く
整列データへのランダムアクセス
GPS を持ちながら、北緯と東経をたよりに移動する。
木構造
東京都--千代田区--神田錦町--2 丁目--2番
データベース
東京にある日本の大学-

木構造

木構造の表現の仕方

figure of tree
木を書いて節や葉に値を書く
上図
属性を列挙する
東京都-千代田区-神田錦町-二丁目-二番
(参考) UNIX では「/」(スラッシュ) で表したため、MS-DOS では逆に「\」で表していた。 但し、昔の規格では記号を節約するため、アメリカのコンピュータの「\」は、日本のコンピュータでは「¥」と同じ意味であった。 今でもマイクロソフト Windows 日本語版では、木構造を表現するのに円記号を使用する。
集合
ベン図として表すことができる。
figure of the set
ファイルとフォルダ
上記の集合と同様の構造を Windows で作成できる。 フォルダとはファイルを含むことができ、他のフォルダも含むことができる。 (昔はディレクトリと呼んでいたが、 MacOS の真似をしてフォルダと言うようになった)
Windows ではさらに「ドライブ」という概念がある。 ハードウェアはドライブ名を持つ。ドライブ名とファイル、フォルダ名は「:(コロン)」で区切る。
A,B
フロッピーディスクドライブ
C,D,E,...
ハードディスクドライブ、CD-ROM ドライブ、メモりディスク
CON
画面、キーボード
PRN
プリンタ

[演習] 次の構造を持つように C ドライブにフォルダを作りなさい。

figure of exercise

坂本直志 sakamoto@c.dendai.ac.jp